『論集 石川啄木Ⅱ』(おうふう 2004年4月)定価5040円

啄木を求めて           
 「石川啄木」は新しい                 上田 博
 座談会 啄木を求めて 遊座昭吾・鳥居省三・浦田敬三・堀江信男・上田 博
啄木1901年〜1912年
 エッセイ 啄木の予言性・創造性            平岡敏夫
 座談会 啄木文学の源流とその行方     遊座昭吾・小川武敏・上田 博
 木下杢太郎と出会った頃                上田 博 
 十代の自画像——啄木詩想の原点              遊座昭吾
 時代閉塞の隠喩——犯罪の年・1910年          小川武敏
短歌史の中の啄木
 エッセイ 平熱の自我の詩について             三枝昂之
 座談会 短歌史の中の啄木   河野有時・三枝昂之・安森敏隆・望月善次
 『一握の砂』の編纂意識——啄木・茂吉・晶子を比較して  安森敏隆
 短歌定型論から見た啄木「三行書き短歌」         望月善次
 手を見るまえに                     河野有時
表現とイメージ
 エッセイ 啄木の殺し文句      今野寿美
 座談会 啄木の表現とイメージ      太田 登・黒澤 勉・木股知史
 啄木の聞いた盛岡の音の風景——「閑天地」と「葬列」を通して 黒沢 勉
 啄木詩歌のイメージの特質——『小天地』の表紙画をめぐつて  太田 登 
 『一握の砂』 の表紙絵                  井上芳子
 夢と散文詩——啄木「白い鳥、血の海」をめぐつて       木股知史
外国文学としての啄木
 エッセイ 外国文学としての啄木             川村ハツエ
 石川啄木の国際感覚                   近藤典彦
 啄木短歌の三行書きをめぐる問題             高 淑玲
 「時代閉塞の現状」を読む                周 天明
 韓国における啄木文学の受容               尹 在石
啄木研究の新領域
 啄木研究の新しい展開 堀江信男
 「寸舌語」論                      蓮田 茂
 「二筋の血」——幼時に見た悲哀              古澤夕起子
 「真一挽歌」 の形成                  大室精一
 『我等の一団と彼』における「二重生活」批判       若林 敦
 啄木日記に挿入された書簡文                村松 善
 啄木と佐々木喜善の交友——書簡の背後にあるもの       森 義真
 啄木研究の展望——21世紀の啄木研究に向けて       太田登
あとがき                         近藤典彦