『石川啄木事典』(おうふう 2001年) 定価4500円+税

編集委員
 池田功、上田博、小川武敏、近藤典彦、瀧本和成、堀江信男、遊座昭吾
執筆者  計108名

・第一部 作品編短歌(太田登)、詩(木股知史)、小説(上田博)、評論(近藤典彦)、新聞記事(小川武敏)、日記(堀江信男)、書簡(池田功)
・第二部 項目編イメージ項目(「秋」「蟹」「煙草」「停車場」「友」など66項目)
キーワード項目(「音楽」「大逆事件」「天才主義」など36項目)
一般項目(人名・地名・文芸・社会・生活にわたる434項目)
・第三部 資料編著作目録(瀧本和成)、読書目録(池田功)、作品出版史(村上悦也)、
現存資料案内(佐藤勝)、研究文献目録(編集委員会)、家系図(永岡健
右)、年譜(望月善次)

 全648頁の大冊。学会外の方々の協力をも仰ぎつつ、国際啄木学会が総力を結集して編集・執筆した「石川啄木百科事典」です。
 第一部は各分担執筆者が蘊蓄をかたむけて、啄木作品の各ジャンルの読み方を解説しています。それはそのまま『石川啄木全集』各巻の読み方案内にもなっています。
 第二部はこの事典の中心部分です。個人の編集・執筆では全く不可能な大仕事を7人の編集委員を先頭に100名以上の協力を得て、成し遂げました。
 第三部は啄木関係重要資料の集成です。とりわけ「読書目録」は啄木研究の宝庫です。「作者の読んだものを読む」 これが研究の秘訣の一つだからです。